台湾といえばかつて日本が食料産地として注目したくらい食料生産性が高い土地、当然食べ物が安く、うまいところです。
その安くてうまい食べ物を一番現地の雰囲気をそのままに食べれるところといえば、台北の屋台。台北の夜は遅く、明け方まで屋台が終わらないところも多いとか。今日宿に着いたのは日付が変わるか変わらないかくらいの遅い時刻でしたが、なんのなんの。まだまだ屋台はやってます。
つーわけで宿について荷物をある程度まとめた俺は早速夜の屋台へ。目指すは台湾で古くから知られる夜市通り、寧夏路夜市。まー、宿をとった緑峯大飯店からはだいたい1kmくらいありますか。
行く途中にもぱらぱらと屋台を見つけたので、そこらでいっぱい買いましたよ。
こんなものを買い食いしながら夜の町を一人彷徨してたんですが外国人が一人で夜出歩いて平気かという心配が・・・ま、道路を歩いてる分にはどこでも逃げれるし問題なんですが、途中道歩いてもバイパスを通らないとわたれない交差点があったんですよ。
おいおい、やばいだろバイパスは。
階段とかに居たらどうすんのさ。ガムくっちゃくっちゃ噛んでるウンコ座りの方々とかいたら。・・・っつってもそこしか行く道ないから行ったよ。なんともなかったよ。台北安全だね。日本とかわらないや。(運が悪いとそうも行かないので女性はまねしないでね)
そしていよいよ寧夏路夜市へ。ここでもいっぱい食いました。
夜店歩いてて気づいたんだけど、食べ物はわかるけどなんでお面まで売ってるの?屋台村だよね?特にお祭りの日でもないのに。まるで毎日がお祭りみたい。子供もやたらいるし。ところであの夜店にいる子供たち、今2時前くらいなんだけどいつ寝てるんだ?義務教育は・・・?
たらふく食べて帰ってきました。もう夜の2時。いい加減シャワーを浴びて寝ようかと思ったのですが・・・
お湯がでない
うそ?今まで日本と変わらないくらいの都会だと思ってたのに。と、しばらくするとでました。湯。ああびっくりした。台湾に来たらお湯の反応に注意。1分くらい流さないと湯になりません。
そうそう。今回の台湾旅行では、台湾の見所のうち主に4つほどにあたりをつけていました。
しかし前回のアクシデントで予定が大崩れ。屋台はもう行ったとして、残り3つ全部行くにはどう考えても不可能な予定表になってしまいました。絞るならどれか一つ・・・
所詮九族文化村はテーマパーク、行くなら温泉か湖だ。どちらも台北からは結構な距離だが・・・大理石の洞窟からわく温泉という文言に惚れた。ここは文山温泉へ行くことにしました。
台湾旅行者の中でも、東側に行く人はほとんどいないらしく、この観光地は相当交通の便が悪かったです。なんせバスは一日6本しか出ていない。もし帰りのバスに乗り遅れたなら、その日は近くにある青年活動中心(センター)に泊まらなくてはいけないのです。そうなると次の日台北でのおみやげ買ったりする時間が足りなくなる、これは賭けですよ一種の。
そんな、今から賭けに出発する勝負の男の顔の俺に声をかけるおじさんがいました。日本語で。「あなた、これから文山温泉に行くのですか?」と。
向こうから日本語で声をかけてきたのです。
このシチュエーション、海外旅行のことを解説する本では必ず出てきますね。ぼられる前兆。しかもこれから観光地に行くことをもう聞かれている。(さんざん駅員に尋ねたところを聞かれたのだろう)これはやばい状況ですよ。
しかし、話を聞いてみるとこのおじさんの車で温泉まで連れて行ってくれるとの話。バスが6本しか出ていないこの状況で、タクシー代より安いぼられっぷりだったら計算上は得なんじゃないかという考えが頭に浮かびました。ええ、もちろんこれも賭けですよ一種の。
途中で襲われようものなら、全財産ほっぽり出して逃げる覚悟で。だって持ってる金の大半はクレジットカードとトラベラーズチェックだし、そもそも全財産自体たいしたことないし、いいかな?
と、思ってついていったこのおじさん、富世民宿というところの経営者でした。ここで一泊していくなら温泉に連れて行ってやってもいいし、水着も貸してくれる(台湾では温泉は水着着用)し、昼、晩、朝のご飯もついている。さらに宿泊代を半額にディスカウントして1000元(3000円くらいか)とのこと。おお、アタリじゃないですか?
内装はさすが大理石の産地。床から手すりから全部大理石張りです。トイレ&バスも。トイレとバスが大理石張りっていうのはちょっとした金持ち気分じゃないですか。あ、あくまで俺の頭の中の金持ちの定義ね。これとあと毛の長い猫とバスローブ。あとワイン。そんな感じ。
なんでこんなによさげなところなのに値下げしなきゃ行けないほど人が来ないかというと、家の前が道路工事で豪快に削られてて、人が近寄らないという訳なんです。うーん、この周囲の状況を考えない豪快な公共事業っぷり、なかなか先進国じゃ見られないですよ。工事はあと2ヵ月続くとのこと。がんばれおじさん。
そんなおじさんにつれられて、文山温泉へ。ここの道は大変細いので、交通事故起こりまくりです。実際このおじさんも停車中のスクーターに後ろからつっこんだりとか、やはり先進国じゃなかなか見られない豪快な事故を起こしてました。なんか適当に謝って終わりだったし。このシーン是非写真に撮りたかったんですが、さすがに隠し撮りできる余裕はなかったです。
そんなほほえましいアクシデントをくぐり抜けてたどり着いた温泉、思い描いていたとおり雄大な景色の中にある温泉でした。長い階段を下り、吊り橋を渡って行くこと2、3分。
おもしろかったです。
やはり旅をしに行くなら田舎でしょう。普段は見られない景色に出会い、他の人とはひと味違った体験をする。なにより人々が観光客ずれしていなくて親切です。ここのおじさんみたいに。
と、思っていたのですが・・・
帰りに、車のガソリンが足りなくなったとかでガソリンスタンド行ったのですが、なんだかんだ言いくるめられているうちに(もちろんビン南語)ガソリン満タンまで入れた代金全部払わされたんですが。
いや、もちろん温泉へ送迎してくれたものですから、それなりの代金は払わないと行けません。その覚悟はもとよりあったのですが、おじさんその車元からガソリン大して入ってなかったろ。
そういえば駅から富世民宿へ行くときのタクシー代も俺が払ったような気がする。いやいや待てよ。もしこのおじさんの誘いに乗らず、温泉までバス+水着買う+昼、晩、朝飯食う+宿泊代のことを考えたら、時間を金で買わなかったとしても得か?いやいや今までは得なんだが、油断しているうちにどんどん金をとられていくという手の込んだシステムなんじゃないだろうか。いやいやこんな観光客のいない土地に、人をだますおじさんなんていないじゃないか。
もうね、ぎりぎりの精神戦ですよ。ガソリン代自体はたいしたことなかったのですが、これを契機にこのおじさんが急に底知れない商売人の顔に見えてきましたもん。それでも道ばたにいる台湾人を乗せてって駅につれてったりとか、やはり親切なおじさんっぽい雰囲気は醸し出していましたので、あまりはっきりと拒絶の姿勢を示すわけにもいきません。もしかしたら金にルーズなだけのほんとにいい人かもしれないのに。
この際どこまで信用できるのかわかりません。一応臨界点をもう300元くらい(約1000円)としておいて、この臨界点を越えたら拒絶しようという気持ちで行くことにしました。もちろんそれまでは親切なおじさんに感謝という態度は忘れずに。
結局最後までこのおじさんの真意はつかめないままでした。彼はちょいと金にルーズなだけの親切なおじさんなのか?それとも巧妙に日本人をだます発展途上国の商売人なのか?答えは闇の中・・・
生活が苦しかったので親切ながら少しでも節約したかったという結論も取りうる。