青の炎

著者:貴志祐介

幸せな一家に突如現れた暴力的な義父。家族を守るため、もとの幸せな家庭を取り戻すために長男は静かに殺人計画をたてた。その結末は・・・


貴志祐介。いいですねぇ。彼の筆力と知識量は毎回圧倒させられます。

僕が初めて読んだ彼の作品「黒い家」では、生命保険の調査業務と心理学を軸にしてノンストップのサイコサスペンスを描きます。

「天使のさえずり」ではバイオホラーに挑戦。寄生虫の話を中心に、ちょっと株の話や心理学も交えて知的好奇心をくすぐります。

という感じで、この作家はどこで調べたのかわからないものすごい知識量が魅力。いろんな蘊蓄に混じって、恐怖、謎とき、どんでん返しで話を彩るので、まさに読む間ノンストップ。大変サービス精神の旺盛な人です。

ただ、彼の雑学も今回は多少滑ってしまった模様。

秀一は、"krac"や"krack"、"crack"、"warez"、『われず』、『割れ豆』、『鯖』というった、定番のキーワードを手がかりにして、怪しげなアングラ・サイトやリンクス、BBSなどを一つずつ参照し、リンクやURLを辿っていった。
p73:12

主人公の秀一が殺人計画を練るために深夜パソコンを操るシーンなんですが、これらの単語を見て、僕としてはどうも違法で高いソフトを手に入れたいだけのようにしか見えないんですが。

念のためgoogleなどで調べてみましたが、やっぱり殺人に役立ちそうなものは出てこない模様。秀一、まじめに殺人計画たててんのか?!

なんか、詰めが甘いなぁ・・・まま、調べモノはミスくらい付き物。こんな細かいことで貴志祐介の魅力は削られるわけはありません。

なんと言っても彼の魅力は、上にも欠いたとおりサービス精神。恐怖とか謎解きとかスピード感とかです。今回、計画殺人ということであまりスピード感のある華やかな展開はなかったのですが、青春学生モノということで替わりの華があります。魅力的なヒロイン。

主人公を慕うヒロインの紀子。ぶっきらぼうで、あまり人の話を聞かない主人公に親身になって語りかけたり、心配したり、デートのときにはきゃぴきゃぴ楽しんだりします。ああ、青春。俺もこんな高校生活を送りたかった。3月に映画化されたようですが、松浦亜弥出演とのこと。絶対紀子役だな。これは。

そんなヒロイン(あやや)が、殺人を犯して精神を病んだ主人公を見舞いにくるシーン。

 肌と肌を合わせ、お互いの血潮が巡るのを体で感じるのは、何と、わくわくするような愉悦だろうか。お互いに、まだ未熟で稚拙でさえあることは、わかっていた。だが、二人の間には、それを充分にカバーするモノが存在していた。
 にもかかわらず、秀一の心の中には、どうしても晴れない部分が残っていた。
 秀一が、破裂しそうなくらい昂ったものを、紀子の中へ、ゆっくりと挿入したときにも、どす黒い、暗雲のようなものは、意識の片隅に、しっかりと居座っていた。
p413:8

おい、おい、なにやってんだよ、あややが?あややなのか??←盛り上がっています

ここらへん、映像化ではどうなってるのか大変気になるので、つんく系アイドルファンの友人に尋ねてみました。結果はそんなシーンなかったよとのこと

ああ、ここでも詰めが甘い、甘いよぅ!

あややもここでイッパツ脱いどけって。そんな覚悟じゃこれからの芸能生活ダメだろ!川島直美だってそうやって濡れ場をこなしたから今の地位があるんだろ?出たく無いのかあややお笑い漫画道場のレギュラーにぃ!!

ふぅ、ふぅ、ちょっと興奮しすぎました。キュートなのよりセクシーなのが好きなタイプなもんで。とにかくこの作品でもいろんな意味でのサービス精神を披露してくれた貴志祐介、次回作にも期待がもてます。すごい寡作な人だけど。

え?話の内容? おもしろかったですよ。トリックがばれる時のどんでん返しが。やっぱり筆力が違うね。あとは自分で読んで!!(ネタ以外書けない筆力の僕)


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